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サッチングとは
サッチとは、芝かれや芝刈りなどで地面に残っている古い葉や根などのことです。このサッチを取り除く作業をサッチングと言います。芝生の場合、他の植物と違って繊維質が多いためサッチング後のサッチが土に帰るのではなく、そのまま落ちているところで蓄積していきます。そのまま放置していると新しい芝の目の邪魔になり成長を妨げてしまいます。芝生が気持ちよく成長できるようにするために、サッチングは欠かせない作業です。サッチの特性と問題点
サッチには芝生の成長を妨げるいろんな問題があります。サッチによって土壌の水はけと通気性を妨げてしまいます。これにより土壌や表層部分の微生物の働きを悪くして芝生の成長を弱くしてしまいます。微生物の働きが悪くなると、病原菌が増殖しやすくなります。病原菌が増殖すると芝生が病気かかる確率が高くなります。苔なども生えやすくなり芝生の成長をより妨げることになります。サッチングをしないとどうなるの?
サッチングをしない場合芝生はどうなるのでしょうか?枯れた芝が芝生に蓄積してしまって害虫が増えてしまったり、病気の元になったりします。そうなると元気な芝生にも影響して、芝生全体が枯れてしまう可能性もあります。そうならないようにするためにも芝生のサッチングは、必要不可欠な作業の1つです。●芝生のサッチングのやり方
熊手を使ったサッチング
機械を使ったサッチング
分解材を使ったサッチング
芝焼きでサッチング
熊手を使ったサッチング
サッチングにはいろんなやり方があります。その中に熊手を使ったサッチングする方法があります。熊手を使った場合、基本手作業で芝生に残っているサッチを取り除いていきます。熊手を使ってサッチングをしていくと、サッチングをした後の芝生がすかすかになるところも出てきます。この場合は、サッチングをした後に目土をして補修しなければいけません。熊手によるサッチングにも限界があります。芝生の密度が高い場合は、熊手でのサッチングは困難になります。手動でやるには難しくなるので、その場合は熊手でサッチングするのではなく機械を使ったサッチングがお勧めです。機械を使ったサッチング
サッチングを行うときに利便性が高いのが電動サッチングではないでしょうか。サッチングをする能力は熊手を使った場合より効果的で、熊手ではできないようなサッチングをするには電動サッチングが有効です。特に密度が高い芝生のサッチングには電動サッチングが向いています。きれいに取り除くことができて、あまり労力を必要としません。サッチングマシンにはいろんな機能もあり、サッチング以外でもいろんな使い方ができます。分解材を使ったサッチング
サッチングの中で特に役に立つのがサッチング剤です。サッチング剤は微生物の力でサッチを分解して除去できます。サッチング機と違って分解材を使うことで撒くだけで簡単にサッチングできます。サッチ分解材でサッチした後に土壌の栄養分にもなります。サッチを分解するだけでなく、そのままの状態で芝生の栄養素になってしまいます。分解材はサッチの分解だけでなく芝生の栄養にもなる一石二鳥ではないでしょうか。芝焼きでサッチング
芝のサッチングの中で究極の方法として芝焼きがあります。芝生が発芽する前に芝焼きをすることでサッチの除去には非常に効果的です。それだけでなく、害虫駆除や病気予防にも役立ちます。芝焼きをすることで芝生にいる害虫のほとんどを除去できます。ただ、土中にいる害虫を除去することはできません。 芝の表面にいる害虫を除去できるだけなので、その辺は理解しておきましょう。芝焼きの時には火を使うので、周りに燃え移らないように芝焼きをしている間は注意して監視しなければいけません。安全性だけはしっかりと確保しなければいけません。サッチング後の後処理は重要
サッチングをした後の処理も重要です。サッチングをすることで芝生がスカスカになったり、穴が開いたりしてしまうことがあります。芝生がない部分に目土をしてから芝生の成長を促す必要があります。そのまま放置していると、害虫の餌食になってしまいます。また、分解材を使ってサッチングをする場合は、ほとんど後処理をする必要がありません。まとめ
